結婚式に出席したことがある人はご存知の方も多いかと思いますが、結婚式当日には「受付」を作り、招待したゲストの皆様をお迎えします。そのため、誰かに当日の受付をお願いしなければなりません。
ゲストはだいたい新郎新婦それぞれのご友人にお願いするという方が多いですが、失礼のないようにお願いする前に知っておいてほしいことがあります。この記事ではその3つをご紹介します。
1.受付をお願いする人数は何人が良い?
披露宴の人数によっても変わってきますが、基本的には新郎側2名、新婦側2名の計4名で受付を行います。
受付がやることは?
受付を担当する人には、
①ゲストブック(芳名帳)にお名前を記入することをお願いし、
②ゲストのお名前を確認したら出席しているということをチェックし、
③ご祝儀をお預かりし、
④お席次表を渡す、
という流れで1人1人対応していただきます。
その他にも、お車代を受付の人から渡してもらうケースがあったり、インスタントカメラでゲストを撮影しメッセージを書いてもらって・・・など、新郎新婦の意向によってそれ以外の業務をお願いすることにもなります。
ゲストの人数も考慮に入れる
人数が30名くらいの規模の披露宴であれば、そこまで大変ではありませんが、100名以上の披露宴になってくると、次から次へとゲストがやってきて、受付の人も忙しくなります。そんな状態で受付担当に1~2名しかいないと、大変な負担です。
また、受付の人は他のゲストよりも早く来なければいけないという役目でもあるので、万が一1~2名しか決めていないのにその人が遅れてしまったら、結婚式が全体的に予定より遅れてしまうということも起こりえます。
それから、金銭を取り扱う役目の人達になりますので、複数の人がいた方が安心です。
最初からそんなことを疑う人は少ないかもしれませんが、何があるかわかりません。
1人で受付をやっているよりも、2人でやっている方がやはりトラブルは起きにくいです。
自分達が企画した結婚式で、お手伝いをお願いする立場の方達になりますので、なるべく負担をかけないよう、できれば4名体制にするようにしましょう。
2.どんな人にお願いするべきか?
責任感のある人にお願いするのがベスト
受付というのは、結婚式がスタートする一番最初に行われることが多く(場合によっては結婚式と披露宴の間に行われることもあります)、ゲスト全員が来る場所にもなりますので、あまり愛想がない人にお願いするとトラブルの原因になってしまうこともあります。
また、ゲストに質問されたりするなど機応変さを求められることもありますので、気が利く人が適任です。
そして、当日は結構忙しくなることが予想される受付ですので、お子様がいるゲストには難しいかもしれません。
新郎側2名、新婦側2名で選ぶ場合は、できればそれぞれ顔見知り同士の方が受付を担当する方もホッとすると思います。
最初に触れましたが、受付を担当する人は他のゲストに比べて早めに会場に来てもらう必要がある場合があり、他にもご祝儀やお車代などの金銭に関わる人にもなりますので、時間にルーズな人は避け、責任感が強い人にすると安心です。
友人が難しい場合は誰に受付をお願いする?
友人や会社の同僚にお願いするということが多いですが、お願いできそうな人がいない場合は、親族でも良いです。
ただし、両親は当日忙しいので避けておいた方が無難です。
いとこや兄弟などにお願いするのが良いかと思います。
余談ですが、受付は意外と独身のゲストにとって出会いの場となることがあります。
新郎側の受付だった友人と新婦側の受付だった友人が、受付で話す機会があり、その後仲良くなって、お付き合いをし、結婚した!ということもあります。
そういう面もあって独身のゲストが良いかもしれません。
ただし、いくら独身でも先輩などの目上の人に負担がかかることをお願いするのは失礼になってしまいますので、やめておきましょう。
3.受付をお願いした人にお渡しするお礼は?
自分達の結婚式に時間を割いて来てくれる人に、受付というお手伝いをお願いするのですから、お礼はお渡しするのがマナーです。
受付のお礼の相場は?
相場としては3,000~5,000円くらいが一般的です。
現金や金券で渡す際は封筒やポチ袋のようなものに入れ、できれば手紙を添えた方が丁寧です。
なぜなら、当日の新郎新婦は支度などで忙しく、直接受付の方達に会ってお礼を伝える時間が取れない可能性が高いからです。
また、現金や金券でのお礼の場合は、一般的には結婚式場側は預かることができないので、親御様やご自身のご兄弟にお願いし、受付が始まる前に全員集まったところで渡してもらうのが良いでしょう。
現金以外のお礼は?
現金は生々しいのでちょっと・・・と思う方は、プレゼントでも良いと思います。
同じく親御様やご兄弟から受付の人に渡してもらう方法や、会場側に頼んで席に付けておいてもらう、引出物の中に入れてもらう、披露宴の最後の送賓時に自分達から渡すという方法もあります。
品物であれば会場側も協力してくれるかもしれませんので、相談してみましょう。
その他にも後日ランチを奢るなどもアリです。
あまり高額なお礼は相手も恐縮してしまうことがあります。
お願いする方との関係性を考えた上で、適切なものでお礼をしましょう。