【最難関も5分で解決!】専門家に聞く、結婚式の席順の配置

結婚式で最大の難関と言っても過言ではないのが、お席次表です。ウエディングプランナーとしてお客様を担当させていただいていると、3人に2人はお席次表の作り方に悩み、ご相談いただきます。パズルのようでとても難しいと皆様仰います。
ご両家の考え方による部分もありますが、マナーというか一般的に決まっていることはありますので、この記事では基本の知識や考え方をお伝えしていきます!

会場内における基本的な全体の配置

右方上位とは?

右方上位と言って、右側に来る方を上位として捉えますので、新郎新婦が座るメインテーブル(高砂)から見て右側が新郎側ゲストのお席になります。

婿養子の場合は逆になる?

新郎家・新婦家どちらが偉いというのは、今のご時世ではそこまで気にされませんが、昔は「結婚=嫁いで新郎家の人間になる」という考え方でしたので、右側が新郎家になるのはご理解いただけるかと思います。
もし婿養子という場合は、逆にするのが一般的ですので気をつけましょう。

関係性による配置

大枠が決まったところで次は関係性ごとによるだいたいの配置です。

ご列席ゲストは大きく分けて「会社関係」「友人」「親族」「家族」という分類に分かれるかと思いますが、メインテーブルに一番近い最前列から順に、会社関係⇒友人⇒親族⇒家族という配置が一般的になります。
これも昔は「結婚式とは両家が主催するもの」という理由から来ています。
主催する人が一番新郎新婦から遠い末席に座るのです。

北海道の場合は少し違う?

ちなみに、北海道の結婚式は会費制ですが、北海道は「結婚披露宴」ではなく「結婚祝賀会」という名称で、昔は友人(幹事)が主催となるのが一般的でしたので(今もそうされる方はいらっしゃいます)、今もご友人が一番末席で、家族は一番最前列に座ります。

全体の配置、こんな場合はどうしたら良い?

「会社関係」「友人」「親族」「家族」以外の人は…?

少しそれましたが、ここまでお伝えしてきたのは本当に基本の配置です。
ですので、そこまで悩む新郎新婦はそんなに多くありません。

問題は、この分類以外の方がご出席される場合です。
例えば、両親の友人近所の人など。
ですが「絶対にここ!」というのはありません。

両親の友人、近所の人などの席順

普通に考えると、知人と同じテーブルではなく、知らない人と一緒のテーブルに座らされるというのは、出席しているゲストからするとなんだか寂しいですよね。
ですから、両親の友人が1人で来るという場合などは、ご両親のそばに配置してあげるのが来てくれるゲストのためになるでしょう。

もしどうしたら良いかわからない場合は、ご両親に相談してみるというのも1つの手だと思います。
また、ご近所さんが知り合い同士で数名来てくれるという場合は、ご近所さんが座るテーブルというのを1つ作ってまとめるのも良いでしょう。

状況やご事情、ご両家の考え方などによって変わってくるものですので、どうしてもわからない場合は、プランナーさんやご両親に相談してみると解決できると思います!

1つ1つのテーブル内の基本の配置

テーブル内の基本の配置

披露宴会場によって、1つのテーブルに座れる最大人数というのが違います。
4人テーブルのところもあれば10人テーブルもあったりしますが、何人掛けのテーブルであっても基本の考え方は変わりません

メインテーブルに一番近いお席から順番に1番、2番という配置になります。
基本的には会場の中心に近いところ+メインテーブルに一番近いお席が1番ですので、新郎側と新婦側は鏡で写しているように、それぞれの位置が左右反転になります。

2番は、新郎側席ですと1番のお席の方がご着席された状態から見て右側、新婦側席ですと1番のお席の方から見て左側になります。
そして3番は、1番の方の反対側のお隣です。
4番は2番の方の反対側のお隣になります。
5番、6番・・・とその繰り返しです。

このテーブル内の配置は、ご友人の方においてはそこまで気にすることはないかと思います。
ご友人の中で誰が偉いとかはないですよね。

一番気をつけるのは会社関係!

一番気をつけなければいけないのは、会社関係の方々をご招待する時になります。
全体の基本配置でも述べましたが、会社関係のテーブルは一番メインテーブルに近い最前列になります。

その中でもさらに一番メインテーブルに近いお席が、招待する会社関係の方々の中で最も偉い方になります。
そこに座るのが誰なのか?というのは、新郎新婦によって会社関係の方をどこまで招待するか?というのが変わりますので一概には言えないですが、代表取締役の方までご招待するのであれば、その方が一番になるでしょう。

ご両親の席はどこになるのか?

意外と間違いが多いご両親の席

さて、テーブル内には順番があるというのをお伝えしましたが、ウエディングプランナーをしていてお客様にご提出いただくお席次表の中で、意外と多い間違いはご両親のお席です。

ご両親席はメインテーブルから一番遠いテーブルというのをご理解いただいている方は多いのですが、そのテーブル内でどこに席を設けるのか?というのが難しいようです。

ご両親は末席

ご両親は「一番遠い場所(末席)」となります。
6人掛けのテーブルであれば5番目のお席にお父様、6番目のお席にお母様、8人掛けのテーブルであれば、7番目のお席にお父様、8番目のお席にお母様です。

同じテーブルにおじいちゃん、おばあちゃんが座る場合も、ご自身にご兄弟がいて、同じテーブルに座る場合も、ご両親のお席に対する考え方は変わりません。
ご両親はとにかく末席で、1番2番のお席におじいちゃん、おばあちゃん、3番4番のお席にご兄弟、といった具合です。

ちょっとした例外

もちろん、場合によってはおじいちゃんの介助が必要なので・・・ということでおじいちゃんがお父様やお母様のお隣に座るということもあります。
ご兄弟はいとこと同じテーブルに座るので、ご両親と違うテーブルにいるということもあります。

その辺りはご両家・ご親族の皆様の雰囲気やご関係にもよると思いますので、柔軟にしていただいてもOKです。
ですが、ご両親のお席はやはり末席というのが一般的
そこはなるべく崩さないようにしましょう。