招待状には何を書けばいいの?結婚式のスタイル別文例

結婚式の招待状にはある程度の定例文があります。
時候の挨拶に始まり、典型的な文を書くだけでも十分です。
しかし、カップルの数だけ様々な結婚式が行われる昨今では、招待状の内容も多岐にわたるようです。

基本的な儀礼にのっとった上で、自分たちらしい招待状をお送りしましょう。

カジュアル婚から神前式まで様々なパターン

結婚式と披露宴両方する場合、招待客に両方お越しいただく場合もあれば、披露宴のみにお越しいただくこともあります。
挙式のスタイルごとに招待状の内容は変わりますが、スタイルごとに異なる特徴を理解しておきましょう。

神前式は神社の拝殿で行うため、参列者は両親と親戚一同など身内に限られる場合がほとんどです。
その後に食事会や披露宴を行うのが一般的なので、招待状は挙式ではなくその後の披露宴に対する文面を考えます。

対する教会式では、多くの人に祝福された方がいいという側面から、挙式と披露宴どちらも招待することが多いようです。
挙式する教会、披露宴を行う会場が別々のことがあり、招待状には二か所の情報を明記する必要があります。
ホテル内に教会が併設されている場合はご案内もスムーズでしょう。

人前式では「参列者に証人になってもらうこと」が目的のため、たくさんの招待客を一度にお招きすることになります。
カジュアルな立食形式などの場合、平服で構わない等のドレスコードを招待状に添えてお知らせするのが親切です。

海外挙式なら、海外の挙式そのものに参加してもらうのか、その場合交通費や宿泊費をどうするのかを明記しなければなりません。
帰国後に披露宴を催してそこにご招待するパターンが多いので、その場合は会場の情報を分かりやすく入れましょう。

基本的なルールを押さえよう

結婚式の招待状は時候の挨拶に始まり、頭後、ご招待の内容、結語で構成されます。
ご招待の内容がスタイルごとに変化するわけです。
差出日(〇年〇月吉日など)、新郎新婦の名前、日時・場所・会費などの情報、返信の締め切り日などは必ず入れるようにします。

頭後は媒酌人のあるなしで変化します。
媒酌人がいる場合、「このたびわたくしたちは〇〇様ご夫婦のご媒酌により 結婚式を挙げることとなりました」と、必ず媒酌人を明記しましょう。
媒酌人なしの場合は、「かねてより婚約中のわたくしたちは このたび挙式することとなりました」と、2人が婚約していたことを強調します。

正式な招待状では「、」「。」などの句読点を使わないこともマナーです。

そのまま使える!スタイル別文例

それでは、スタイル別に使えるご招待部分の文例を挙げてみます。
ご自分に一番合ったスタイルで、丁寧に作れば大丈夫です。

神前式の場合

このたび私たちは ○○神社にて神前挙式を行うこととなりました つきましては 挙式後ささやかながら祝宴を催したいと存じますので ぜひご参加下さい

神前式は神聖なものですから、親類のみで執り行うことがほとんどです。
挙式する神社の名前を挙げ、その後で披露宴を行う会場の情報をしっかり明記してゲストを誘導しましょう。

教会式の場合

つきましては 挙式並びに 式後 引き続き催しますささやかな祝宴にご出席賜りたく ご案内申し上げます

もしホテル内や挙式専用教会で執り行う場合、移動がないこともあります。
教会が披露宴会場と離れているなら、どちらがどちらの会場なのか分かりやすく情報を明記します。
教会挙式が本格的な場合、証人や牧師の名前を招待状に盛り込むこともあるようです。

人前式の場合

つきましては 日頃お世話になっている皆さまに 新たな旅立ちの証人となっていただきたく 人前にて 結婚式を行うこととなりました ぜひご参列下さいますよう お願い申し上げます

人前式では、参列者が証人になります。
このため、参加者に二人の結婚を認めてもらう意味を文面に盛り込み、全員で式を執り行うつもりで招待状を作りましょう。

海外挙式の場合

つきましては 〇〇(国名)にて挙式を行い ささやかな宴を催したいと存じます 遠方からのご参列 まことに恐縮ではありますが ぜひご参列下さい

海外挙式の場合、交通費と宿泊費に関しては招待状本文と別にしてカードなどで添えるようにします。
「遠方よりお越し頂きますので 交通費と宿泊費は 私どもで負担させて頂きます」、または「旅費および宿泊費は 各自ご負担頂きますことを ご了承下さい」などと明記しましょう。

帰国後パーティーを催す場合は、挙式したのが海外であることを伝えた上で、「つきましては 帰国後ささやかではありますが 結婚のご報告をかねて 披露の場を設けたく存じます」と書きましょう。

まとめ

結婚式の招待状の文面には、ある程度の定例分が存在します。
しかし、結婚式のスタイル別に招待内容に明記する事柄が変化します。

大切なのは、招待客にお越しいただく場所の住所や日時、交通手段などを明確に伝えることでしょう。
旅費や宿泊費の有無や、会費制で会費が発生する場合、ドレスコードがある場合は招待状本文ではなくカードなどで別に添えることがマナーとなります。

それぞれの挙式スタイルに合わせて必要な情報を盛り込み、自分たちらしい招待状になるよう工夫して下さい。