時候の挨拶は必須!結婚式の招待状に使える文例

結婚式を挙げることが決まったら、新郎新婦にはやることがたくさんあります。
特に招待状は挙式の約二か月前にはお届けするのが基本ですから、早めの支度が必要ですね。
公的な文章としてある程度の決まりはありものの、招待状をお出しする月によって変化するのが「時候の挨拶」。
月ごとの美しい時候の挨拶を入れた、実際に使える文例を集めてみました。

時候の挨拶は二十四節季ごとに使い分けよう

今では省かれることも多くなりましたが、時候の挨拶とはフォーマルな手紙には必ず入れられるご挨拶で、少し堅苦しい「漢語調」と話し言葉に近い「口語調」があります。
通常「拝啓」などの後に入り、季節感あふれる単語で手紙に花を添えます。
結婚式の招待状などは、拝啓より華やかな「謹啓」の後に続けるといいでしょう。

また、時候の挨拶はただの季節感を示すものではありません。
投函月の挨拶を入れることで、送った相手の体調や近況を思いやることが出来るのです。
単純に十二か月で決まっているわけではなく、基本は「二十四節季」と呼ばれる日本古来の季節分けに基づいています。

季節を春分・夏至・秋分・冬至で分け、さらに立春・立夏・立秋・立冬などで区切ります。
単に春夏秋冬と四分割するよりさらに繊細な季節の挨拶を添えることができますし、時候の挨拶には天候や生き物の様子が生き生きと表現されます。
思いやりと美しさのある伝統的な挨拶で、招待状の格を上げましょう。

春の文例

それでは、春の文例から見て行きましょう。
意外なことにまだまだ寒い二月も「立春」ですし、この頃お送りする招待状は1~2か月先の結婚式のことですから、春が待ち遠しいといった雰囲気になります。

二月上旬なら「晩冬の候」「余寒の候」、「立春とは名ばかりの寒さが続きますが」といった挨拶になります。
下旬なら「寒さもそろそろ和らいでまいりました」「本格的な春の訪れが待ち遠しいこの頃」「梅のつぼみもそろそろ膨らんでまいりました」。

三月は「早春」「春風」という単語を使います。
口語調なら「春の気配を感じる頃となりました」「春風が待ち遠しい季節」「桜の開花が待ち遠しい季節」などがおすすめです。

四月は「春本番」「仲春の候」「春爛漫の候」。
「春もたけなわとなりました」「桜の開花が聞かれるようになりました」。
寒い地域の人は開催地に合った季節感の挨拶を選びましょう。

夏の文例

挙式本番には暑くなる頃になりますから、招待状は爽やかになることを心がけたいものです。

五月は「新緑の候」「薫風の候」「若葉の候」となります。
「風薫るさわやかな季節になりました」「新緑のまぶしい季節になりました」もいいですね。

六月は「初夏の候」「向夏の候」「入梅の候」といった表現です。
入梅、梅雨の表現はジメジメした雰囲気になりますので気を付けて下さい。
口語調で「紫陽花が雨に映える季節となりました」と表現した方がふさわしいでしょう。
「木々の緑が一段と濃くなってきました」も美しい表現です。

七月なら「仲夏の候(六月初め~七月初め)」「向暑の候」「盛夏の候」。
「日ごとに暑さの増す今日この頃」「梅雨も明け夏本番となりました」もいい表現です。

秋の文例

夏休みで暑さもピークの八月は、暦の上ではもう秋です。
挨拶から季節を先取りして下さい。

八月は「残暑の候」「晩夏の候」、または「新涼の候」がふさわしいでしょう。
「立秋を過ぎてもなお暑い日が続きますが」「暦の上ではもう秋となりますが」と、残暑をねぎらうのもいいですね。

九月は「初秋の候」「新涼の候」「白露の候」と美しい単語になります。
「虫の音に秋の深まりを感じます」「風の涼しさに秋の訪れを感じます」などがいいでしょう。

十月は上旬なら名月で有名な「仲秋の候」。
その他「秋晴れのみぎり」「秋冷の候」などです。
「爽やかな秋晴れが続いております」「木々の葉も色づいて参りました」など、季節感が出しやすい挨拶です。

冬の文例

お相手の体調や近況を思いやる時候の挨拶ですが、冬は特に季節の大変さをねぎらう言葉が多い季節です。

十一月は「深秋の候」「紅葉の候」、下旬なら「初霜の候」。
「秋も日増しに深まってまいりました」「穏やかな小春日和の今日この頃」もいいでしょう。
小春日和は春と勘違いされることが多いのですが、十一月ごろにポカポカとまるで春のように暖かい日のことを指します。

十二月は「初冬の候(上旬)」、「新雪の候」、「霜夜の候」。
「本格的な冬の訪れを感じます」「雪の便りが届くようになって参りました」もいいでしょう。

一月は「新春の候」「春寒のみぎり」など、年明けを意識した単語です。
「冬晴れの空が美しい季節」「風花の舞う季節」も美しいですね。

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まとめ

改めて見てみると、時候の挨拶は季節の風物詩の中でも非常に美しい単語が並びます。
いかがお過ごしでしょうか、と相手の近況を慮ったり、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます、と続けても素敵ですね。

暑さや寒さが厳しい季節の時候の挨拶は、どうしても季節の厳しさを強調した内容が多くなります。
普段の手紙ならそれほど気になりませんが、お祝い事の招待状ですから、使う単語には少し気を付けましょう。

また、漢語調を使うと文章が引き締まり、よりフォーマルな印象が強くなります。
目上の方や職場の関係者には漢語調がむいていますし、仲のいい友人や親戚には口語調で柔らかさを添えてもいいでしょう。

季節感あふれる挨拶を添えて、その月らしい素敵な結婚式の招待状にして下さいね!

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