先日、学生時代からの友人に『ゲストとして』結婚式二次会に招待されましたが、落ち着かず…結局カメラマンとして、写真を撮りまくってしまった結婚式二次会カメラマンの須沢です!笑
今回は結婚式の二次会写真を『友人に頼む』か『カメラマンを外注する』か、結婚式二次会のカメラマンという立場から、赤裸々に語りたいと思います。
結婚式の二次会でカメラマンを外注するメリットとは?
1)会場が暗くても綺麗な写真を撮ってもらる
一般的に結婚式二次会が行われるのは、夕方から夜にかけてが多いかと思います。
また、結婚式二次会の会場は、地下にあるレストランなどで行われることが多いため、必然的に光量が少なくなります。
光量が少なくなると、以下の3つを注意する必要があります。
2.写真がブレやすくなる
3.ピントが合いにくくなる
1.暗い写真になりやすい
夜に外で撮影するイメージと同じで、光量が少ないと暗い写真になります。
人の表情も分からない場合があります。
2.写真がブレやすくなる
カメラをオートモードで撮影する場合は、光を集めるためにシャッターのスピードが遅くなります。
シャッタースピードが遅くなるとブレた写真になりやすくなります。
3.ピントが合いにくくなる
暗い場合は、ピントを合わせるのにも時間がかかります。
特に結婚式の二次会は、動きが多いためピントを合わせるのが難しいです。
趣味でカメラマンをやっているご友人でも、日中であれば写真を撮ることはできますが、日が落ちた場合の人物のスナップ撮影は慣れていない場合が多いかと思います。
また、二次会のカメラマンをやっていると、必須とも言える、外付けのストロボを持っていない人が多いような気がします。
外付けのストロボを使用する理由としては、単純に光量が足りないので、ストロボの発光で光を補うためです。
もちろん、カメラに内蔵されたストロボ(フラッシュ)でも撮影することはできますが、のっぺりとした写真になりがちです。
もし、ご友人にカメラマンお願いする場合は、外付けのストロボを持っているかどうか。を確認した方がいいかと思います。
2)ゲスト全員を平等に撮影してもらえる
ご友人にカメラマン(以下:Cさん)をお願いするのもいいかと思いますが、被写体が偏る可能性が高いです。
新郎新婦からすれば、参加するゲスト全員と仲が良いですが、Cさんは初対面の人がほとんどです。
例えば、居酒屋などで知らないグループに、声をかけるのって躊躇(ちゅうちょ)しますよね?
(普通はそんなことしませんが…笑)
結婚式二次会も同様で、Cさんからすれば、知らないグループに声をかけて写真を撮るというのは、意外とハードルが高いものです。
どうしても写真が撮りやすい、Cさんと同じ大学時代の友人や、職場の同僚など、すでに知っているグループに偏ってしまいます。
結婚式が終わった後に、二次会の写真を見返すと、ある特定のグループ写真がほとんどだった。という話はよく聞きます。
3)写真の枚数が圧倒的に多い
これは当たり前のことかもしれませんが、カメラマンを外注した方が写真の枚数は多くなります。
ご友人にカメラマン(以下:Cさん)をお願いしたとしても、Cさんも大切なゲストの1人です。
Cさんも、参加者として普通に料理を食べたり、旧友との話に花が咲くとこもあります。
新郎新婦からCさんに対して、どういったスタンスでカメラマンをお願いするかにもよりますが、受け手によっては(Cさん)、「少しだけ撮れば良いのかな?」と思われてしまうこともあります。
カメラマンを外注することで、結婚式二次会の最初から最後まで余すとこなく、撮ってもらえるので、圧倒的に写真の枚数が多くなるかと思います。
ちなみにフォトモの場合ですと、500枚前後の納品です。
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4)集合写真の撮影
結婚式二次会のカメラマンのご依頼をいただくとき、ご要望が一番多いのが『全体の集合写真の撮影』です。
挙式披露宴とは違い堅苦しくなく、昔ながらの友人と盛り上がることができる二次会では、最後に集合写真を撮る場合が多いです。
集合写真を撮るときに、会場の照明の明るさを上げたとしても、全員の顔が綺麗に明るく撮るのは、外付けのストロボがないとかなり難しいです。
また、ゲストの人数や会場の広さによっては、『広角レンズ』が必要になるため、誰かにカメラマンをお願いする場合は、事前に相談するのをオススメします。
ご友人にカメラマンお願いする場合、集合写真は特に注意した方がいいかもしれません。
5)写真の共有が簡単
最近、カメラマンを外注するところによっては、当日の写真を『ゲスト全員と共有できるシステムを導入している』ところもあります。
ゲストも当日の写真がダウンロードできるのでプレゼントとしても喜ばれます。
※企業によってはシステムが有料の場合があります。
6)積極的に写真を撮ってもらえる
ご友人にカメラマン(以下:Cさん)をお願いした場合、Cさんが知らないグループに声をかけて、積極的に写真を撮るのはハードルが高かったりします。
また、新郎新婦の入退場や、ケーキカットのときに声をかけたり、色んな角度から撮影するのには、二次会の進行を把握する必要があります。
写真を見返したら、「新郎新婦の入場は後ろ姿しかなかった」なんてことも…。
入退場やケーキカットは、事前のポジション取りが重要になってきます。
7)ゲストのカメラでも写真を撮ってもらえる
結婚式二次会のカメラマンであれば、ゲストのカメラで撮影をお願いされることも慣れています。
カメラマンのカメラでパシャ!、ゲストのカメラでもパシャ!と、撮影することができるため、二次会の進行もスムーズに進めることができます。
結婚式の二次会でカメラマンを外注するデメリットとは?
1)費用が発生する
当たり前のことですが、カメラマンを外注すると、費用が発生します。
結婚式二次会のカメラマンですと、3〜5万円ぐらいが相場です。
ただし、ご友人に撮影をお願いする場合も、お礼を支払う人が多いため(1万円程度)、結果としては、そこまで費用に差がないかもしれません。
>>二次会の撮影を友人に頼む前に!!お礼の相場を知っておこう
2)新郎新婦とゲストの関係性
参加されるゲストが新郎新婦と、どういった関係なのか。最初の方は手探りの状態です。
二次会の進行が進むに連れて、関係性(大学の友人なのか、会社の同僚なのか)が分かってきます。
ご友人にカメラマンをお願いした場合は、新郎新婦の過去や背景を知っているため、外注のカメラマンとは違った写真が撮れるかと思います。
友人にカメラマンをお願いするメリット
1)費用が安く抑えられる
カメラマンを外注するよりも、ご友人(以下:Cさん)にお願いしたほうが費用は抑えられるかと思います。
お礼として1万円程度を渡す場合が多いと聞きます。
また、Cさんはゲスト兼カメラマンのため、全ての時間を写真撮影に使えるわけではないので、あらかじめ把握しておく必要があります。
>>二次会の撮影を友人に頼む前に!!お礼の相場を知っておこう
2)新郎新婦とゲストの関係性や趣味嗜好を把握している
ご友人にカメラをお願いするメリットとして、あらかじめ新郎新婦と他のゲストとの関係性や趣味嗜好を理解していることです。
実際にあったのが、新郎新婦とゲストの共通点が『ももいろクローバーZのファン』だったため、高砂でのグループ撮影は『ももいろクローバーZのポーズ』で撮ることが多かったことです。
ご友人がカメラマンであれば、もっと他のバリエーションでの撮影も思いついたかもしれません。
また、新郎新婦やゲストも知ってる人から撮られた方が、リラックスでき自然な笑顔になる場合もあります。
友人にカメラマンをお願いするデメリット
1)撮影枚数が少ない場合がある
新郎新婦が友人にカメラマンをお願いするときに、注意していただきたいのが、『どれくらいの割合で写真を撮ってほしい』のかです。
例えば、参加者として50%、カメラマンとして50%の割合で動いてほしいのか、などを伝えた方がいいかもしれません。
人によっては、ゲスト兼カメラマンなら「少し時間があるときに撮ればいいや」ぐらいのスタンスで考える人もいます。
後日、写真をもらったら、数十枚したか写真がなかった。というこもありえます。
2)写真が暗くなる可能性がある
カメラを趣味でやっている方は、日中に風景や人物を撮ることが多く、暗めの会場で写真を撮ることに慣れていない場合があります。
また、会場の照明が明るくなったり、暗くなったりと、明暗がコロコロ変わるため、カメラの設定を都度変える必要があります。
カメラの設定変更に慣れていたり、ストロボなどの機材がないと、写真が暗くなったり、ブレたりしやすくなります。
3)仲間内の出席者に写真が偏る
知っている人ほど、声をかけやすいため、カメラマンをお願いした友人のグループに写真が偏る可能性があります。
4)カメラマン自身が写真に写らない
高砂でのグループごとの撮影や、最後の集合写真などは、お願いしたカメラマン(以下:Cさん)が撮影するため、Cさん自身が写真に写ることが難しいです。
カメラマンをお願いされたときに注意する4つのポイント
1)必要な機材
基本的に機材は全て2個以上用意することがオススメです。
カメラやレンズを2台用意するのは難しいかもしれませんが、SDカードやバッテリーは2個以上用意した方がいいです。
理由は撮影中に何が起こるか分からないからです。
カメラなどは消耗品のため、どのタイミングで故障するかは誰にも分かりません。
実際に僕は数百組を撮影していますが、撮影中にカメラの通信エラーや、レンズの故障などの経験があります。
(もちろん予備を持っているので、問題なく撮影ができています)
カメラのバッテリーやストロボの電池などは、1セットでは足りない場合があるため、予備を持っていた方が安心かと思います。
2)カメラの設定はオートモードで撮らないようにする
僕が撮影するときに、最も優先していることがあります。
それは『写真がブレないようにすること』です。
写真がブレないようにするためには?
いいシーン写真が撮れたとしても、写真がブレていてはせっかくの写真が台無しです。
写真を撮るときは、まずブレないことを意識します。
カメラマン側で意識することは…
・シャッタースピードを遅くしないこと
・カメラを構えるときは両脇を締めて、カメラ本体が動かないように固定すること
写真を撮るときシャッタースピード(SS)は、1/100より遅くにしないようにしています。
1/80や1/60で撮ると、写真が明るくなりますがブレやすくなります。
カメラの設定をオートで撮る場合は、確かにカメラで色々と設定をしてくれて楽ではありますが、シャッタースピードも変わってしまうため、ブレやすい写真が多くなります。
結婚式の二次会のような会場が暗い場合は、マニュアルモードで撮影することをオススメします。
※ストロボがある前提です
参考程度に、結婚式の二次会で撮るときの設定は以下です。
SS 1/100〜1/160
F値 4.0〜8.0
ISO 1600〜4000
ストロボ 1/16〜1/4
※会場の明るさや演出内容によってカメラ設定は都度変えています
※あくまでも参考程度にしていただければと思います
写真の明るさ
『写真がブレないこと』の次に意識しているのが、写真の明るさです。
明るく撮るためにはストロボを使い、足りない光量を補って撮影します。
まず会場に入ったら、カメラの設定とストロボの設定を行います。
また、写真がブレていなければ、後日編集で明るさを調整することも可能です。
3)写真撮影は基本的に連射で撮る
被写体が複数人の場合は、連射で撮るようにしています。
複数にいると誰かしら目をつぶる人がいるため、連射をすることで回避することができます。
また、ケーキカットや余興などは連射で撮り、ベストショットが残せるように意識するといいかと思います。
4)新郎新婦が普段見れない部分を撮る
幹事が会場の準備をしているところや、受付をしているところなど、新郎新婦が見えない部分を撮ってあげると、写真を見返した時に『こんな感じで準備してくれたんだ』と、思い出にもなります。
カメラマンをお願いするときに伝えるべき項目
結婚式の二次会で撮影してほしいモノ
ウェルカムスペースの小物や高砂、ブーケ、髪型など撮ってほしいモノがあれば、事前に伝えた方がいいかもしれません。
受付開始から撮影して欲しいのか
幹事が準備している風景から撮影してほしいのか、受付風景から撮影してほしいのか、撮影内容によって会場入りする時間が変わるため、何時から会場入りしてほしいのか、伝えたほうがいいかと思います。
集合写真は撮るか
事前にゲストが何人ぐらいで集合写真を撮るのか伝えておくと、スムーズかと思います。
カメラマンから一言!
カメラマンを誰にお願いすればいいか。という悩みが解決できる
結婚式二次会のカメラマンを友人にお願いするのもいいかと思いますが、普段撮り慣れていない友人だとプレッシャーがかかるかも…?
(実際に「新郎新婦からカメラマンをお願いされたけど…自信がないのでお願いします…!」と、ご友人から依頼を受ける場合もあります。)
お願いされたご友人は、ゆっくりを歓談や食事を楽しむのが難しいかもしれません。
その点、二次会の撮影に関してはカメラマンを外注した方が、新郎新婦もご友人も思いっきり二次会を楽しめるかもしれません!