ウェディングプランナーをしていると、意外と多くご相談をいただくのが「お子様ゲストへの引出物」。本来はそのお子様ゲストの親御様である方に引出物をお付けしているので、付けなければいけない相手ではないのですが、子どもはやはり可愛いし何か付けてあげたい!と思う方が多いようです。
では、みなさんどんなものをご用意されるのかを、この記事で解説していきます。
せっかくご準備されるのでしたら、引き出物袋のような形(袋の中にプレゼントが入っている)で用意してあげると、お子様ゲスト本人も「大人になった感」を感じられて嬉しいかもしれませんね。
1.子ども向けの絵本
お子様ゲストにとって2時間半のご披露宴というのは、とても退屈な時間になってしまいます。
子どもというのは退屈になると「早く帰ろうよー」などと親御様にグズグズしてしまったりしがちです。
絵本を集中して読んでくれる
絵本をプレゼントすることで、その退屈な時間を楽しく過ごしてもらえるようになります。
集中して読んでいるので、例えばシーンとしている感動的なタイミングで突然大きな声でしゃべり出してしまって親御さんが慌てる・・・なんていうことも減りますね。
絵本と言っても様々な種類がありますが、お子様本人にとって興味がない絵本だったりするとせっかくプレゼントとしてお渡ししても、無駄なものになってしまいます。
できることなら事前にお子様ゲストの親御様にリサーチしておきましょう。
音のなる絵本はどうなの??
それから、絵本には「音が鳴る絵本」というものも存在します。
音がなるものは一定の年齢のお子様ゲストにとってはものすごく楽しいものではあるのですが、披露宴中は主賓挨拶などの「音が出るとヒヤッとする時間」などもありますので、なるべく音が出るものは避けた方が良いかと思います。
ただ、披露宴が親族・友人などだけで、音が出てしまっていることも気にならないような雰囲気になりそうでしたら、音が出る絵本は最強です。
2.お子様本人が興味を持っているおもちゃ
こちらも絵本同様、子どもにとっての退屈な披露宴を、遊びながら過ごしていただけるお時間に変えるためのアイテムとしては有効です。
年齢に引き出物のおもちゃを変える
年齢によって興味の対象はかなり変わってきます。
1~2歳くらいだと男女ともにアンパンマンが好きな子が割と多いですが、その後の年齢はお子様本人や性別によって多種多様です。
こちらも絵本同様事前にリサーチをして用意することが望ましいです。
子供用の引き出物の相場
金額的には特にこのくらいというのは決められていませんので、新郎新婦お2人のお気持ち次第というところではありますが、1,000~3,000円くらいの間でお選びになっていることが多いようです。
お子様ゲストと新郎新婦さんの関係性とかにもよるかと思いますし、お子様ゲストがすごく多い場合は1人1人に高額なものを用意しようとすると、それだけでも結構な金額になってしまいます。
その辺りのバランスも考えて、お子様ゲストが喜んでくれそうなものを用意しましょう。
3.ご披露宴中に食べられるようなお菓子
絵本・おもちゃに次いで多いのが「お菓子」です。
お子様ゲストの年齢に合わせて、みなさんご用意されています。
例えば、赤ちゃんのゲストだとタマゴボーロやハイハインという生後半年以上のお子さんでも食べられるようなお菓子だったり、年齢がもう少し上になると好きなキャラクターがパッケージに描かれているようなお菓子ですね。
ほとんどのお子様はお菓子がやはり好きですし、喜んでもらえるものになるかとは思いますが、お菓子に関しては以下の2つの点で注意が必要です。
注意1 親御様のご意向に合っているかどうか
今は昔と違って子育てにおいても様々な考え方や方針が存在します。
そのうちの1つに『子供にはお菓子を与えたくない』という方もいらっしゃいます。
「披露宴の日くらいいいじゃない」と思うかもしれませんが、それをどう考えるかはやはりお子様ゲストの親御様次第というところではありますので、お菓子をご用意する場合は、念のため親御様に確認しておいた方が良いでしょう。
注意2 アレルギーに注意する
絵本やおもちゃと違って、お菓子は「食品」になりますので、お子様ゲストにアレルギーがないかどうかを確認するのはマストです。
例えば、例に挙げたタマゴボーロなどは名前から見てもわかるように卵が使われていますので、卵アレルギーのお子様ゲストにはNGです。
もし知らずにアレルギー物質が含まれているお菓子を用意してしまったとしても、お子様が食べる前に親御様が気づくことの方が多いかもしれませんが、万が一気づかなかった場合最悪命の危険があるわけですし、親御様が気づいた場合もお子様ゲストからしたら「食べられると思って楽しみにしたものが、食べられなかった」というガッカリ感を味わってしまうことになりかねません。
昔は知り合いのおばちゃんから気軽に飴なんかをもらったりするのが普通でしたが、今はあまり簡単には食べ物をプレゼントできない世の中になってしまいました。
お菓子を用意する際は、親御様のご意向、アレルギーがないかどうかというのは必ずチェックしましょう。