近年、予算の関係や新郎新婦の希望から親族だけの結婚式を催すことも過去よりも多くなってきました。とはいえ、親族だけで催す結婚式とはどんな内容で進めていくのでしょうか。
今回は、身内だけで実施する少人数の結婚式の内容についてご紹介します。
身内だけで結婚式をするメリット
親族だけで結婚式をすることには、費用を抑えられる以外にもメリットがあります。素性が知れた間柄だからこそできるおもてなしなど、意外と知らない身内だけの結婚式の魅力について説明していきます。
メリット1 好みに合わせた食事会
大人数を招待する披露宴では、ゲストそれぞれの好みに合わせた食事を出すことが出来ません。万人受けが良く、豪華な食事を提供することでゲストの満足度を高める必要があります。
一方で少人数の披露宴(食事会)では、「従兄弟の○○ちゃんは蕎麦アレルギーだから、○○ちゃんにだけ別のメニューを提供する」、「お父さんは生魚が苦手だから、代わりに肉料理を提供する」など、それぞれに対して最大限のおもてなしを実現することが可能です。
もてなされたゲストも些細な気遣いに気づきやすいため、参列者全員の満足度を担保することができるという点は、身内だけの少人数で実施するメリットの1つであると言えるでしょう。
メリット2 参列者と話す時間が多くなる
大人数を招待するとその分一人と話す時間が短くなってしまいます。久しぶりに顔を合わせる友人や、いつもお世話になっている上司など、さまざまな人が参列するがゆえに、参列者全員に均等な時間を割くことができません。
当然せっかく参列したのに、新郎とあまり話すことが出来なかったというゲストは、式自体への満足度が下がってしまい、あまりいい思い出になったと感じられないでしょう。
身内だけの結婚式の場合は、当然一人ひとりと長く会話を楽しむことが出来ます。これからお世話になることが多くなる親族とゆっくりと会話することで、今後の関係にも大きなメリットを与えることができるはずです。
両家顔合わせ食事会などでは、叔父や従兄弟と話す機会が設けられないこともあるため、親族だけでゆっくりと話をする機会を作れる少人数結婚式の方が印象がいい場合もあります。
身内だけする結婚式の内容
では、身内だけでする結婚式は、通常の結婚式と何が違うのでしょうか。
基本的に通常の結婚式と流れは同じです。教会などで挙式をした後に披露宴(食事会)を実施します。
大きく異なるのは披露宴の内容です。披露宴は通常ホテルの大会場やレストランを貸しきって行うことが多いですが、身内だけで少人数の場合には、ホテルの小会場や料亭などの個室を貸しきって行われます。
また、披露宴(食事会)の進行についても、司会を別に立てるのではなく、新郎新婦自らが担います。多くの場合では始めの挨拶と、締めの挨拶程度をするだけで、固くスケジュールを立てることはないようです。
身内だけの結婚式でも招待状や引き出物は必要?
多くの新郎新婦が頭を抱える「招待状」の有無。身内だけで実施する場合では、特に決まりが設けられているわけではありませんので、一般的には不要とされています。
しかし、身内だけの少人数とはいえ、せっかくの結婚式です。30人程度ならあまり手間もかからないので、簡単な招待状を作成して送ってみてはいかがでしょうか。
また、引き出物についても特段決まりはありませんが、両家が参列するということもあり、お互いに角が立たないよう、新郎新婦が用意しておくことをおすすめします。
引き出物には会場となったホテルやレストランが用意してくれるものが無難です。内祝いとして後日送付する形でも問題ありません。
まとめ
・結婚式を身内だけでするメリットは、おもてなしを手厚くできることや、ゲストと話す時間を十分に確保できるという点がある
・身内だけの結婚式と通常の結婚式の違いは、披露宴(食事会)の内容や場所が異なる点にある
・身内だけの結婚式でも、招待状や引き出物は用意したほうが無難