結婚式の謝辞スピーチの考え方 ~新郎編~

結婚式では新郎がウェルカムスピーチや謝辞のスピーチを担当します。多くの場合でウェルカムスピーチよりも謝辞のほうが長く話すということもあり、頭を悩ませる新郎も多いようです。
今回は謝辞スピーチの例ではなく、構成の考え方についてご紹介します。

謝辞で伝えること

謝辞は基本的に参列の感謝と、これまでの感謝を伝えます。参列の感謝は忙しい中で集まっていただいたことについて言及します。
一方でこれまでの感謝は、仕事でお世話になっていること、長く付き合ってくれている友人への感謝、新郎新婦二人の仲を見守ってくれたことへの感謝などを述べることが一般的です。

職場の同僚、友人、共通の友人と3つに区分けして感謝を伝えていくといいでしょう。

謝辞の基本構成

謝辞の基本構成は下記が一般的です。全体で3~5分以内に収めるように文章を構成すると良いでしょう。

・参列のお礼
・【過去】結婚に至るまでにお世話になったこと
・【現在】現在の気持ち
・【未来】将来の展望など
・締めの言葉

参列のお礼からこれまでの感謝、現在感じている喜びの気持ち、二人のこれからについて、締めの言葉と順序を立てて構成を練っていきます。

以下でそれぞれに必要な要素をご紹介いたしますので、そちらを参考にして謝辞を作り上げてみてください。

参列のお礼

結婚式に参列してくれたことに対してのお礼は、当日までに参列者から頂いた祝辞の言葉を具体的に抜粋して作成しましょう。
「後輩のお前が成長していくようで嬉しい」など、「結婚おめでとう」という言葉よりも具体的な言葉を引用することで、祝辞がどれだけ嬉しかったのかがゲストにも伝わります。

【過去】結婚に至るまでにお世話になったこと

結婚に至るまでにお世話になった人へ向けて、それぞれ感謝の気持ちを伝えます。両家の両親に対してお礼することが一般的です。
ご自身の両親には「育ててくれてありがとう」と短めに伝え、新婦の両親には「○○さんを育ててくれてありがとうございます」と感謝を伝えた後に、「これから幸せにしていきます」という念を伝えましょう。

また、結婚式場のスタッフに対しても簡単にで構わないので、「ご尽力いただき感謝しております」とお礼を述べるとスマートです。

【現在】現在の気持ち

この部分は結婚式当日に考えながら話してもいいかもしれません。当日にお酒を交えて話したこと、忙しいのにもかかわらず参列してくれたことなど、どれだけ嬉しかったかをかしこまらずに伝えるだけで、周りを感動させることができるはずです。

もちろん、事前に考えたい場合は「嬉しい」、「喜ばしい」という気持ちが伝わるように考えておけば問題ありません。

【未来】将来の展望など

ここでは「今後の不安」と「今後の二人が歩む希望」について言及します。結婚式で舞い上がっている状態ではありますが、困難が待ち受けていること、それを二人で乗り越えて幸せになれるだろうということを伝えるといいでしょう。

謝辞も大詰めというタイミングなので、堅い言葉ではなく、普段話しているような言葉で文章を作成すると、参列者の心に感動を与えることが可能です。

一番の泣かせどころは、この将来の展望部分となります。

締めの言葉

締めの言葉はどちらかというと堅めな言葉を選びましょう。よく使われる例文などを参考にして、「本日は誠にありがとうございました」と結びます。

はじめの言葉と締めの言葉を形式的に、過去現在未来の部分は自分の言葉で作成することで、謝辞全体にメリハリがつきますので、是非参考にしてみてください。

まとめ

・謝辞で伝えるのは周囲への感謝
・謝辞の基本構成は参列のお礼、【過去】結婚に至るまでにお世話になったこと、【現在】現在の気持ち、【未来】将来の展望など、締めの言葉
・はじめの言葉と締めの言葉を形式的に、過去現在未来の部分は自分の言葉で作成する

あまり難しく考えずに、これまでの感謝を伝えられるようにしましょう。